これからの話は、あくまで私個人がそう思うという話です。
まあ、ブログなんで、そういうものだと思いますが。
目次
看護師
まず、私の看護師のイメージについてです。
看護師と注射
私の看護師のイメージは「注射」です。
そしてこの注射、皆さまどのくらい「ヤバさ」を感じておられるでしょうか?
私は体の中に、わずか数ccであっても直接液体を投与する事に、それなりのヤバさを感じています。
毒で代表的な青酸カリ、口から入って0.2g程度で致死量等と聞きます。
水と反応したり、胃酸と反応したりして毒素が強くなるという事も聞きます。
そして「毒素」は消化器で吸収され、血液で全身に巡る・・・という認識ですが、間違っていたらすみません。
ですから、血液中に直接混入した場合も危険なのかどうか、その辺はわかりません。
しかし、口から入って0.2gで致死量なら、血液中だともっと少ない量でさらなる危険がある、と感じてしまいます。
ちょっとした間違いで、大きな問題に起こるという事が、容易に想像できてしまうんです。
過去に注射という行為が幾度となく行われ、問題の無い事例が沢山積まれていて、信頼できるものであるとは思っています。
それでも中々の抵抗感があり、相手に対して絶大なる信頼が無ければ、ご遠慮させて頂きたいと思ってしまいます。
たとえインフルエンザの予防注射であっても、恐ろしい・・・。
※私はインフルエンザの予防接種は毎年受けようとは思えないですね・・・ここぞという年だけ、仕方なく・・・。
そんな注射を打ってくれる看護師は、沢山の座学や研修を積まれていると思います。
でも、人間ですから、絶対に間違いは起こすはずです。
もちろん何重にも対策をし、絶対に間違えない仕組みは整っているはずです。
実際にヒヤリハットに留まらず、事件となる事もあります。
ただ、だからと言って注射が無ければ、現代の医療を適切に行えず、救えるようになった命が救えない事もあるはずです。
しかし、人体に直接液体を投与する事に慣れてしまっているような気もしていて、そこは少し怖いです。
体の中に直接打ち込むのですから、間違えば最悪死に至るものなんですよね・・・。
このあたりの倫理観は、医学部看護科が面接試験が重視される所以なのかなと思います。
もちろんそれだけではないでしょうけれども。
誇りに思います
そんな重圧に耐えながら看護師を目指し、看護師を実際にされている方が沢山おられるわけです。
たぶん私が想像する重圧よりも、もっと重いものを背負っておられると思います。
重圧に耐える一方で、「間違いが起こるかもしれないけど、それでも誰かがやらなければならない」という思いもあるのではないでしょうか。
これは人類にとって誇りに思いますね。
先の「注射が恐ろしい」という話は、ちょっと考えれば想像に易い話です。
打たれる側はもちろん怖いのですが、打つ側はもっと怖いと思うんですよね。
間違えば「業務上過失致死罪」ですよね。
看護師の方は、そんな恐怖感に打ち勝ち、あるいは日々感じながら、医療に当たっているはずです。
注射一本打てることは、私にとってみれば、遥か彼方の尊い能力なんです。
不安もある
ただ、尊敬する一方で、ちょっと不安もあります。
それは、少し安易に看護師を目指す方も多いという「現実」を目にするからです。
私は「看護科を目指す中高生」の方々を知っています。
ネットでは真偽は定かではありませんがいくらでも目にしますし、リアルでも見てきました。
ただ、先のような「少し考えれば想像の付くレベル」の不安も無さそうな子が、看護科を目指している事もあるんですよね。
私の中では、意識の低いまま看護科を目指している子が少なくともいて、それが現実なんです。
高い意識を持っていなければ、おそらく面接は通過できないと信じていますが。
これは、少し看護科というものに誤解があるために思います。
- 看護科が大学でありながら、公表されている合格基準の偏差値が低い。
- 就職には国家資格が必要であり、取得してしまえば安泰。
- 高度な知識が必要な医療行為でありながら、目の前に見えるのは注射を打つなど一見簡単そうに見えてしまう。
なお、私は先の通り、注射を打つなんて難しい事、絶対にできません。
学校の試験で偏差値60とるよりもよほど難しい事をしているという確信があります。
ですから、現場の方や目指している方を否定したいのではありません。
極稀にいる、安易に憧れを持った子に、注意を促したいだけです。
よく考えて欲しい
看護師は本当に命に係わる仕事です。
看護科に進む事を決断する方は、よく考えて欲しいです。
- 偏差値的に行ける学科だから
- 興味があるし、国家資格もあれば安心だから
- なんかかっこいい/かわいいから。
そんな安易な理由だったら止めておいてもらいたいです。
看護師が不足しているという話も聞きますので、本当は沢山の方に目指してもらいたいです。
でも、そんな考えで命に係わる仕事はしないでもらいたいのが、本音なんですよね。
特に問題なのが、偏差値的に選ぶと看護科が「まし」とか、そういう理由では本当にやめて欲しいです。
直接そういう話を聞いたわけではありませんが、そう感じ取れてしまう看護科志望の子が中にはいるんですよね。
自分の手で命を救う仕事に携わり、目の前の人を救いたいから、そんな思いがある方に看護師を目指してもらいたいです。
偏差値
あまり細かい事は書きませんが、看護科の偏差値はそんなに高くはないですよね。
ただ、だから簡単かと言うと、そんなことありません。
むしろそれなりの難しさがあり、面接もあります。
どのように採点されるかはわかりませんが・・・。
偏差値的には同大学の他学部等よりも多少は低くなりますが、それでも「大学受験者」の中でそれなりの偏差値になります。
性格的な部分
「ドジ」だと思う方、どうなんですかね。
先のような、命を救いたいという強い思いさえあれば、ドジは起こらず問題の内容な気もしますが。
ただ、起きてしまえば大惨事ですから、本人としては不安ですよね。
「ドジを直さないと、看護師にはなれない」という思いで過ごしてもドジするようなら、やめておいた方が良いのかもしれませんね。
どんなに注意してもドジをしてしまう場合だってあるんですから、医療だけはドジしない能力が必要かもしれません。
もう1つ・・・。
- 怒りっぽい
- 自己中心的
- 自制心が無い
- 向上心が無い
- 気分屋
これら複数を併せ持つ、ちょっと性格に問題がある子も、医療関係は止めておいて欲しいんですよね。
一瞬の関わりでも、そういうのって結構伝わりますからね。
正直怖くて、注射とか失敗しないかもしれませんが、安心して医療行為を任せられない、身を任せられないです。
本気で人を救う仕事をしたいと思っていたら、こういう性格って治りそうなものなのですが・・・違うのかな?
まとめ
看護師は命に係わる事を生業とされる大変尊い医療従事者です。
現場でご活躍する方へ心から敬意を表すとともに、安易に看護科を目指してほしくないという思いがあります。
そして、もし目指す方がいれば、全力で応援したいと思いますし、全力で頑張っていただきたいと願っています。
- 看護師は簡単なお仕事ではない。
- 看護師に安易になろうと思ってほしくない。
- 看護師を目指すのであれば、全力で頑張ってほしい。
たまには2冊紹介します。