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役割が与えられた時の力

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近所のスーパーで買い物をしていました。

目次

何の違い?

その日は休日だったのかスーパーにはお子様連れのお客さんを多く見かけました。
そこで見た光景が考えさせられるものだったのでご紹介します。

甘える子

小学校5~6年生位のお姉ちゃんと、3~4年制位の妹がお母さんと買い物をしていました。
お母さんに甘えた様子であれ買いたい、これ買いたいと、まあ恐らく普通ですよね。

お菓子コーナーではしゃぐ子

おそらく親に連れられてきたのでしょうが一人でお菓子コーナーではしゃぐ男の子がいました。
私も昔はよくおもちゃ付きのお菓子を買っていたりしましたが、今になって何故あんなもの欲しかったのだろうと不思議です。
まあ、これも普通でしょう。

駄々をこねる子

パンコーナーで泣いている小学生1~2年生くらいの女の子は可哀そうでしたね。

興味を惹かれるパンがあり、あれを食べたいと懇願したのでしょう。
「あれは見本だから食べられないの!」
と母親から嘘を教えられています。
女の子は泣いてしまいました。

子供だってそれが見本かどうかぐらいわかるんじゃないでしょうか?
他の買い物客は普通に籠の中にパンを納めていきます・・・。
パンが欲しくて泣いていたというよりも、嘘をつかれていたことに泣いていたように思います・・・。

お使いをする子

小学校3~4年生位のお姉ちゃんと、1~2年生位の弟が、70歳位のおばあちゃんと買い物をしていました。
お姉ちゃんがおばあちゃんの手提げを持ち、カートを押すおばあちゃんを誘導しながら買い物しています。
メモらしきものを見ながら「○○はあっちにある」「○○はここ」とてきぱきと、それでいて思いやりのある誘導をしていました。

弟はさすがにまだ低学年なので、おばあちゃんの買い物をしに来ているという事をあまり理解していない様子です。
しかし、お姉ちゃんはこの買い物が「自分事」になっていました。
お菓子などに目もくれず、食品コーナーで魚を選んだりしていました。

役割の違い

私はこれは役割の違いだと思います。

子供の能力の差も、育て方の違いがあるので多少はあるでしょう。
しかしまだ小学生です。
しかもド田舎の受験勉強などはしていない子供達です。
それほど差があるとは思えません。

甘える子も駄々をこねる子も、そういった役割を親が与えているんですよね。
別に意図して与えているわけではありません。
無意識にそう導いているだけです。

一方でおばあちゃんの買い物を手伝う女の子もやはりそういう役割を与えられたのか、感じたのかでしょう。
「自分がやらないと」
そう思うだけで、スーパーでの振る舞いが全く違うものになりました。

リーダーの資質

誰かに役割を与えるという事はまさにリーダーの役割です。
いかに「自分事」とさせることが出来るかは、指示のしかたで大きく変わるでしょう。

これは推測になってしまいますが、おばあちゃんとの買い物の指示やお願いがミッション的なものだったのだと思います。
おばあちゃんの手提げを代わりに持ってあげるというところまでの指示は無いでしょうから、おそらく自分で考えて思いやりで持ってあげたのでしょう。
タスク的なもので細かい行動まで指示してしまうと、人は自分で考えずに言われたとおりにやる事に注力してしまいます。
役割ではなく、ただの感情の無い動く「コマ」になってしまいます。

この子の保護者の方は、良い育て方をされているなあと感心しました。

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まとめ

いかがだったでしょうか?

誰かに何かをやってもらうのって、すごく難しいですよね。
指示や依頼のしかた1つで全く違う結果となってしまう事もあります。

上下関係がある場合は、言う事を聞かせるのは簡単かもしれませんが、それでは人は育ちません。
出来る限り、役割を与え、その経験を通して成長できるような指示や依頼が出来ると良いですね。

  • 役割を与えられた時に、自分事となって本来の力が発揮される。
  • タスク的な指示ではなく、ミッション的な指示が人を育てる。

ここまでお読みくださりありがとうございました!