毎年確定申告の時期が来ると、書類の作成が大変ですよね。
所得税の税率は0%から始まり、45%まで増えていきます。
500万円の収入があれば20%の100万円は税金として納めなければなりません。
1990年頃でしょうか、買い物をすれば消費税を納める世の中になりました。
消費税も年々上がってきており、2019年10月には増税で10%になります。
10,000円の買い物をすれば11,000円の支払いが必要になります。
私の税金についての考えをまとめてみたいと思います。
- 税金についての考えをまとめてみました
税金を気持ちよく払える世の中に・・・!
税金について
まず少し税金についてのお話しからしたいと思います。
役割
本当に基本的な事ですが、税金は公的機関が公共サービスを提供するために使われます。
小学校や市役所、信号機や公園などがそれに当たります。
私達は至るところでその恩恵を受けています。
公園を仕事にして利益を出すことは難しいですよね。
出来なくはないでしょうが、すべての公園でできるとも思えません。
公共サービスとして公的機関が行うから、公園が成り立ちます。
役割の1つはこのような公共サービスを利用できる点です。
今回着目したいのはもう1つの側面です。
この公共サービスを仕事としている人々がいるという事です。
公園で働くといえばイメージしにくいですが、誰かしらが公園の維持の業務に携わっているはずです。
公共サービスというものが無ければ、この労働で十分な賃金を得られる人は限りなく少なくなるでしょう。
利益を得にくい公共サービスを提供する職業という雇用が生まれます。
雇用を生み出すことができるというのも税金の役割のひとつなんだと思います。
利益の得にくい職業であっても、需要があったり、業務の過酷さやリスクが高かったりします。
そういうところに賃金を回せるというのは、税金という仕組みがあるからですよね。
どれくらいの恩恵を受けているか
税金が高い!と思うかもしれません。
公共サービスの対価とも言えるわけですから、まずはその公共サービスをどれくらい受けているか考えてみて欲しいと思います。
国税庁のホームページに税金のクイズがあります。
国や地方公共団体が負担している公立中学校の生徒一人あたりの一年間の教育費は、およそいくらでしょうか?(平成27年度)
1.102,200円
2.1,022,000円
3.10,220,000円
<答え>
2.1,022,000円
【豆知識1】
ちなみに小学生は一人あたり約894,000円、高校生(全日制)は一人あたり約1,006,000円を負担しています。
引用元:国税庁ホームページ
確かに公教育を受けていない方もいますので、この金額を負担しているというのはご不満かもしれません。
しかし、子供のいるご家庭ではこれだけの恩恵を受けていることになります。
納めている税金と比べると、かなり恩恵を受けていると言えるのではないでしょうか。
市(区)町村が行うごみ処理にかかる費用は、国民一人あたりおよそいくらでしょうか?(平成27年度)
1.181円
2.1,818円
3.18,181円
<答え>
3.18,181円
引用元:国税庁ホームページ
こういった各公共サービスを受けるにはそれだけの費用が必要になるわけです。
もちろんこれらはほんの一部で、様々な公共サービスが存在します。
消防や警察、医療、上下水道などのインフラ、多様な公共サービスを受けています。
悲しい話ですが、野良犬の殺処分だってそうですよね。
「もっと改善できるはずだ」
確かにそういう部分があるかもしれません。
「不要なサービスが混じっている」
それもそうなのかもしれませんが、自分が利用する事になる可能性もあります。
ある人の受けているサービスはある人にとっては不要でも、その逆だってあるはずです。
先の「役割」にもありますが、雇用が生まれていて、その賃金で誰かのサービスを受けて社会が回っています。
ある程度の税負担をすることは必要な事だと、私は考えます。
- 税金があるから、利益目的では受ける事のできないサービスを受けることができます。
- 公共サービスの生む雇用があります。
- 想像以上に受けている公共サービスの費用は掛かります。
税金について思う事
以降、私の主観です。
税金を払える幸せ
タイトルにもしましたが、税金を払えるというのは幸せな事です。
税金を払う事で、全国民の役に立てているわけです。
私もそうでしたが、サラリーマンは給与天引きで知らぬ間に税金を納めています。
確かに給与明細の税金額を見ると悲しくなる時もありました。
しかし、あらゆる人を救ってるんです!
まず、公共サービスを必要としている人を救っています。
更に、公共サービスを提供する人を救っています。
そして、間接的に、これらの人々が関わる人を救っています。
個人になると赤字経営では残念ながら税金を払う事はできません・・・。
税の徴収方法
税の徴収方法について思うところもあります。
例えば消費税という方法についてですが、結構面白い仕組みでもあり、疑問の残る仕組みでもあります。
消費税は面白い仕組み
面白い仕組みというのは、消費税を払う人と納税者が異なる仕組みである事です。
Aという定価2000円の商品をBさんが、C店から買い、D社が卸値1000円で作っているとします。
D社がC店に売るときは1000円で消費税80円をC店が負担し、D社が納めます。
C店がBさんに売るときは2000円で消費税160円をBさんが負担し、C社が納めます。
D社は80円納税しますが、消費税を負担しているわけではありません。
C店は差し引き80円を納税しますが、消費税を負担しているわけではありません。
Bさんは納税しませんが、消費税160円を負担しています。
結局納税額はD社とC店から80円ずつ、消費税負担はBさんが160円、という事になります。
消費税を支払っているのは結局最終的に購入したBさんのみになります。
消費税は疑問の残る仕組み
疑問の残る仕組みというのは、所得税を引かれた状態で消費税を払う事になる仕組みです。
サラリーマンであれば税金を天引きされて給与が支給されます。
年収500万円の人は20%の100万円を税金として納めていて、400万円を受けております。
※本当は他にもいろいろ天引きされますが
その400万円はすべて使えるわけではなく、370万円使うと税金で29.6万円掛かります。
既に一度税金を引かれているのに、更に税金を引かれるような形になっています。
さらに所得が低くても一様に取られてしまうのが消費税です。
貧困の敵です。
確かに安定した税収になるというメリットがあるかもしれません。
でもそれは消費税が生活必需品にまで掛かる厳しい税だからです。
高齢化社会だからって消費税上げればそれはそれで若い世代こまっちゃいます!
まかなう牌は同じなんですから、貧しい世帯により不利な消費税を何故って思っちゃいます。
でも、他の税収も厳しいのでここしかないんですかね。
他に選択肢はないんですかね。
税金は大切なもので払えるものは払っていきたい。
でもその徴収方法については疑問が残ってしまうんですよね。
- 税金があらゆる人を救っています。
- ただその徴収方法には疑問があります。
徴収方法がうまく思いつかなければ、むしろばらまいてしまえばいい!
そうだ!ベーシックインカムだ!
まとめ
いかがだったでしょうか?
税金という仕組み自体は必ず必要なもので、そもそも国として成り立つのは税金が必要になるでしょう。
半面、税金の徴収方法をうまく最適化できないものかと考えてしまいます。
でも、誰だって自分の懐から税金に出ていくのは嫌なんですよね。きっと。
余力があれば払いたいんですけどね。
最後に次回予告みたいな形でベーシックインカムというワードを出しました。
こちらの記事でベーシックインカムについて書いています。
- 税金があるから公共サービスがあり、あらゆる人を救います!
- その徴収方法はもっとうまくできないものかと思ってしまいます!
ここまでお読みくださりありがとうございました!